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07年2月28日号
meister

【マイスター】
専門家、大家のこと。”その道”で成功をおさめ、活躍中の人をルーキーでは勝手に「マイスター」と呼ばせてもらって、彼らがそこまでに至った道のりやエピソード、その職業へ就く方法などを語ってもらいました!!

やりたいことはすぐに始めてみください
スタートすれば木のように色々な枝が出てきます
そして本当の自分の道が見つかると思います

ケニー・イーマンさん

Kenny Ehman
ケニー・イーマンさん

●プロフィール
1965年12月生まれ、アメリカ・ニュージャージー州出身。
ハワイで大学を卒業したあと、大阪で2年間英語教師として働く。27歳で来沖し、リゾートホテルのビーチスタッフや、英字新聞の記者などを経て、2002年から嘉手納町の外語塾と小学校と幼稚園で英語教師として働いている。1992年からビーチクリーンの活動を続けている。

英語教師
NPO沖縄インターナショナルクリーンビーチクラブ会長
“Okinawa Explorer”(沖縄のガイドブック)の著者
ケニー・イーマンさん

ケニーさんが、沖縄の美しい海を守る活動を始めて16年目。ケニーさんの話を小学生の頃に聞いた少年達が、やがて大人になって自分たちの地域を清掃する独自の活動を始めている。ケニーさん達が5名で始めた活動は、人々の心に大きなインスピレーションを与え続けている。

母の生まれ故郷の沖縄へ
ケニーさんは、アメリカのニュージャージー州で生まれた。母は沖縄県民、父は米国軍人。ふたりが沖縄で知り合い、アメリカに戻ってからケニーさんが生まれた。子供の頃、ケニーさんはお母さんに沖縄の話を聴いたり、質問をしたりすることはなかった。回りにいるのが白人ばかりで、ハーフであることにコンプレックスがあった。だから、沖縄に興味を持たなかった。そんなケニーさんが17歳の時、家族で沖縄へ旅行をした。生まれて初めて、祖父母や親戚やたくさんのいとこに会った。今までまったく知らなかった世界が、目の前に開けた。自分のルーツが沖縄にあることが分かった。いつか、沖縄で暮らしたいと、その時すぐに思った。
  アメリカへ帰ったケニーさんは、「沖縄は最高のところだよ!」と、友達に自慢した。沖縄へいつか住むために日本語を勉強しようと思った。アメリカの中で、沖縄につながりの強い場所はハワイだった。それで、ハワイの大学へ進学することに決めた。
  海が大好きなケニーさんは、大学在学中にダイビングの免許を取った。そして、卒業すると日本での仕事を探し、大阪で募集していた英語教師の職についた。大阪で2年働いてお金を貯めると、8ヶ月間、東南アジアや南ヨーロッパを旅行した。17歳で沖縄へ来るまで、ニュージャージーが一番良い場所だと思っていた。しかし、沖縄を見てから、世界にはいろいろな場所があることが分かった。8ヶ月間、ひとりで旅行をしたことは、ケニーさんに大きな影響を与えた。
  アメリカの実家で2ヶ月休んだあと、沖縄へ行こうと決めた。仕事も何も決まっていなかったが、「今、沖縄へ行かないと、人生が違う道に入ってしまう」と感じた。航空券を買うと、すぐに沖縄へやって来た。そして、祖父母の家へ同居しながら、リゾートホテルのビーチスタッフの仕事についた。給料は大阪にいる時の3分の1になったが、沖縄で仕事ができるだけで満足だった。ケニーさんが27歳の時だった。
英語の沖縄ガイドブック
“OKINAWA explorer”を6年かけて完成
ケニーさんは海が大好きだ。それには、祖父や叔父さんがうみんちゅであることが大きく影響している。最初、沖縄へ来た時、うみんちゅをしている叔父さんが船に乗せてくれた。ニュージャージー州の海はあまりきれいではない。入ると足の深さぐらいのところが見えないが、沖縄の透きとおったきれいな海をはじめて見て感動し、海が大好きになった。
  しかし、沖縄へ住み始めてから、母の故郷である真栄田岬のとなりにあるビーチがゴミだらけなのを見て、「悔しいな…」と思った。何かしなければいけないと感じた。そんな時、琉球村で働きながらひとりでビーチのゴミ拾いをしている、スペインのカナリア諸島出身のエドさんと知り合った。やがて、同じ活動をしていた多和田栄作さんやブルース・ロバートさん、桑江良和さんの5人が集まり、「沖縄インターナショナル・クリーン・ビーチ・クラブ」が設立された。1992年、今から15年前のことだった。
  それからは、毎週第3日曜日に皆で集まって、ビーチクリーンの活動を続けた。
  やがてケニーさんは「まだ若いから世界のいろいろなところを見てみたい」と海外に住んでみようと思い始めた。沖縄から一度出てみたら、本当の自分の気持ちが分かるから出てみようと考えた。それで、久しぶりに親と会うためアメリカへ帰った。そのあと、ケニーさんは中南米へ旅するつもりだったが、沖縄を出たとたん「自分はずっと沖縄にいないといけない」と感じた。ビーチを清掃する活動をしながら、自分の運命が沖縄で沖縄のために何かをしなければいけない、と気付いた。それで、中南米へ行かず沖縄に帰ってきた。
  ビーチを清掃する活動を続けながら、英会話教師の仕事や、シュノーケリングツアーの仕事、英字新聞の記者などの職についた。記者の仕事を2年ぐらいやっている間、様々な出会いがあり、沖縄には英語のガイドブックが必要だと思った。その気持ちが強くなって、仕事と並行しながら、自分で沖縄のガイドブックを書き始めた。
  そして、6年の歳月をかけて完成した英語の沖縄ガイドブック“OKINAWA explorer”($19・95)は、プラザハウスやリウボウブックセンターやインターネットで販売されている。
ビーチクリーンの活動を続けて16年
 「ビーチクリーンの活動は、はじめてから16年の間に、いっぱいいろんな人が参加してくれました。やがて、それぞれの人が独立して、自分で地域のビーチを清掃するためのNPOを作ったりしています。自分の団体が大きくならなくても、それもすごくいいことだと思います。インスピレーションというか、人に何かのヒントを与えることができたら、海をきれいにする活動が広がっていくでしょう。
  去年、ビーチクリーンの活動に参加してくれた若い人が『自分が小学生の時に、ケニーさん達が学校へ来て、ビーチクリーンの話しをしてくれました。それにインスピレーションを受けて、自分の地元でゴミ拾いの活動をしたりしています。住んでいる地域のクリーンアップだけでなく、ボランティア活動をしている人が、自分のまわりでも増えています』と教えてくれました。この話を聞いた時、とても感動しました。
  ビーチクリーンの活動を続けている16年の間には、いろいろな浮き沈みもあって、きれいにしてもすぐ汚くなるから根本的な解決にならないと悩むこともありました。本当に解決するためには、県や政府が方針を変えるために活動しなくてはいけないとも考えました。
  でも今は、自分の使命はそれじゃないと思っています。ビーチクリーンをして、子供や大人と交流しながら、ビーチクリーンからインスピレーションをもらい、自分で何かしようと考える人が増えてくれたらとてもうれしいです。すごくシンプルですが、シンプルなことはとても力が大きい時もあります。最近そのことに、気付いてきました」
  今、ケニーさんは嘉手納町の外語塾と小学校と幼稚園で英語教師として働きながら、ビーチクリーンの活動を続けている。ケニーさん達が人々に授けた小さなインスピレーションは、やがて多くの人の力で様々な場所へと広がり続けている。

プライベートライフ

◎海

  奥さんと一緒に海で遊ぶのが大好き。水泳やサーフィン、シュノーケリングやシーカヤックなどを楽しんでいる。

◎旅行

 離島や県外や海外などへ、奥さんと一緒に旅行する。特に海があるところが好き。海外では、地中海がお気に入り。

◎沖縄体験

   親戚の手伝いでサトウキビ刈りをしたり、沖縄のいろいろなことを学んでいる。
なるにはGUIDE
「やりたいことがあったら、その時すぐに動いたほうがいいでしょう。あまり考えすぎないで、まず動いてみる。始めることで、どんどん人生の良い道へ入っていきます。スタートすれば、木みたいにいろんな枝が出てきます。そして、いろいろ経験して、本当の自分の人生の道を絶対見つけられると思います」

清掃活動

Imformation

ビーチクリンアップ

3/18 (日)10 a.m.〜
今帰仁村親泊(いまどまり)ビーチ
クリーンアップのあとは
バーベキュー!
一緒に楽しもう!
(参加費は無料です)
ホームページ:oicbc.org/jp
E-mai :cleanbeach@mac.com
お問合せは:090-3198-7706


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