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07年4月14日号
meister

【マイスター】
専門家、大家のこと。”その道”で成功をおさめ、活躍中の人をルーキーでは勝手に「マイスター」と呼ばせてもらって、彼らがそこまでに至った道のりやエピソード、その職業へ就く方法などを語ってもらいました!!

強く優しく美しく 共に歩めるウタでありたい
10行 待望のファーストアルバム「琉璃」ついに発売!

ミユキさん

Electric vibration BAND 10行
ボーカリスト
ミユキさん

那覇市出身。浦添高校卒業。
1984年:「六人組」結成。NHK「Young Music Festival」全国大会グランプリ受賞。
1986年:メジャーデビュー内定するが2年後に解散。
1990年:音楽活動を再開「CUTTY TIME CHIME」結成。各種コンテストで優勝・受賞。
2001年:ソロシンガーとしてCDリリース。
2004年:「10行」結成。
2005年:シングル「暁」リリース。

 バンド名「10行」は「じゅごう」と読む。中国古来の哲学で、万物は木・火・土・金・水からなるという五行思想と、人が行うべき道である仁・礼・信・義・智の五常が、五行五常として伝えられている。両方を足して10の根源を奏でるという意味と、出会いと発展の象徴である十字路の形から由来する「行」の字を重ね合わせ、バンド名に名付けた。

世界遺産・座喜味城跡での衝撃のライブ
読谷村にある世界遺産・座喜味城跡。
  昨年11月、歴史に残るライブがここで行われた。「琉璃の宵」と命名されたそのライブは、琉球古典音楽から始まり、インドネシアのバリ・ガムラン、そして10行の演奏へと続いた。柔らかな曲線による座喜味城跡は、他の城跡に比べ、中へ入った時に体内回帰のような、優しく包まれた感覚を受ける。
  参加した人たちから「なぜだかわからないが涙が止まらない…」「ここでしか感じられないものを感じた!」など、多くの感動の声が寄せられた。ミユキさん自身も、過去から現在へいたる音楽の移り変わりの中で、自分たちの音楽が生まれたというルーツを感じながら演奏することができ、衝撃的なイメージを受けた。
  「瑠璃の色のイメージ、すごく青い、濃い青のイメージがあって、次に作品を作るならこのイメージだなと思いました。最初、夜で暗闇なのだけれど、青い夜のイメージがありました。藍色なのか群青色なのか探しているうちに、瑠璃という色のイメージにたどりつきました。瑠璃はパワーストーンの一種で、古くから守り石になっています。中国から日本に伝わった当初、瑠璃という漢字でなく、琉球の琉の字を使って琉璃と書いていたそうです。それで琉の字がどんな由来でできているか調べたら、出産の時に羊水が流れ出るさまをあらわした字だということが分かりました」
  座喜味城跡でのライブをきっかけに、アルバムの制作が急速に進み始めた。ミユキさんは、歌を歌い始めたころのシンプルな気持ちに戻っていった。長く聴くことができる、包まれて気持ちのいい音楽。重くきらびやかな主張は削った、いつでもそばにあって心地良い楽曲たちが、柔らかく仕上った。
  そして3月3日、10行ファーストアルバム「琉璃(るり)」が、ついに発売された。
栄町市場が生んだ 奇跡の歌姫ミユキ
 安里交差点の東に隣接する栄町市場。 大通りに面したパチンコ店の脇の、細い路地を入った右角にある銀平薬品という小さな薬屋が、ミユキさんがふだん働いている職場だ。店のすぐ上が祖母の家で、ミユキさんは市場の中で育った。
  栄町市場は、現在「音楽市場」として全国的に注目を浴びている。市場の改革と活性化に、若いオーナー達が力を注ぐ。大型ショッピングセンターの出店で、昔ながらの商店街は衰退しているが、ここ栄町には大型スーパーにない良さが残る。アーケードの下は車が通らず、子供達が元気に走り回る。小さな子供を連れたお母さんには買物がしやすい場所だ。店の人が見守ってくれているので、商品を選んでいる間に子供がいなくなったりすることがない。ミユキさんの店の隣には、育児支援センターがある。乳母車に子供を乗せたお母さんがやって来て、子供を遊ばせている間に、夕飯の買物をしていったりする。育児経験を積んだ高齢の女性たちが商売をしているので、野菜を買うついでに「子供に熱が出た」「あれを食べさせると上等よ」など、実体験に裏付けされた情報が交わされる。また、栄町市場では多くのミュージシャンが音楽活動と並行して、飲食店を経営している。市場を活性化しようと、NPOで資金を集め「めいどいん栄町市場」というCDを制作した。市場で働く年配女性4人を集め、「栄町市場おばぁラッパーズ」というラップグループを結成したところ、筑紫哲也のニュース23や、みのもんたの番組で取り上げられ全国的な話題となった。市場の中へ車で入ることはできないが、ひめゆり通りの高架橋の下に5台分の無料駐車場がある。また、買物をする場合、大道中央病院の駐車場を1時間無料で利用できる。
吉音◎来福 琉球波動電気楽団
この春も 来る夏も ウタに刻まん
「今、時代の流れの中で、生きる力が弱くなっている気がします。それを解消するためのヒントが、栄町市場にはたくさん残っています。祖先崇拝の社会で、年配の女性たちから学ぶことがたくさんあります。みんな生きる意味とか、仕事をする意味とか、自分に対しての価値とか、いろいろ考えすぎて弱くなっているのではないでしょうか。あまりにマニュアルが多い世の中で、マニュアルどおりにできる人はよいかもしれませんが、自分も含めできない人がほとんどです。そうすると自分は挫折している…みたいに、自分で自分を責めて弱くなってしまう。毎朝起きてご飯を食べて毎日の仕事をきちんとする。それでもよいのではないでしょうか」
  ミユキさんは、霊感が強く子育ての相談にのっている年配の女性から「最近の母親は子供に対して勘が働かない、だから子供が苦しむのよ」と教えられた。
  「自分は熟睡するタイプですが、子供の息遣いで、別の部屋に寝ていても、夜中子供が熱を出しているのが分かります。母親には誰でもこういう勘があったのではないでしょうか…」とミユキさんは語る。
  自然に伝わってきて感じるもの。アルバムには、そんなミユキさんの想いがたくさん込められている。ミユキさん一番のお気に入り、6曲目の「春祭り」は、名護の桜祭りの情景から歌詞が生まれた。
  「物心ついた時から、毎年名護の桜を見に行っていて、大きくなったら友達や彼氏と行って、結婚して子供ができたら子供を連れて行く。同じ景色を毎年見ながら自分の環境が変わり、一緒に行く人、肩を並べる人が変わっても、青い海と色鮮やかな桜の景色が毎年そこにあります」
  きたる4月21日(土)北谷町美浜のライブハウス・モッズで、CD発売記念ライブが開催される。10行が奏でる音楽を、手が届くほどの近くで体感しよう。
なるにはGUIDE
「自分がうまく歌える歌を選んでください。自分の声に合った曲を選べばうまく歌えます。それと、自分に向いている仕事でも努力なしには続かないので、好きになることが第一歩だと思います。沖縄は音楽をする環境が整っていますので、皆さんもぜひ頑張ってください」

10行

Imformation

「琉璃」(るり)

「琉璃」(るり)
〜¥2,000〜

V:ミユキ
G:伊集タツヤ
B:安田陽
K:松元靖
D:国場幸孝

〜発売記念ライブ〜
〜「春まつり」〜
4/21(土) OPEN 20:00 
START 21:00

1,000円(当日のみ)
ライブハウス モッズ
問:モッズ 098-936-5708
www.jyugooo.com/

ライブハウス モッズMAP


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