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07年6月2日号
meister

【マイスター】
専門家、大家のこと。”その道”で成功をおさめ、活躍中の人をルーキーでは勝手に「マイスター」と呼ばせてもらって、彼らがそこまでに至った道のりやエピソード、その職業へ就く方法などを語ってもらいました!!


──皆がニコニコしてくれる店作りを目指し
     心と体と健康と国際通りの今を見続けて──

親泊明美さん

薬店販売員
親泊明美さん

1961年11月:宮古市出身。
中京大学心理学部卒業。
帰沖後、和服店で働く。
1986年:結婚を機にご主人の家業の薬屋で働き始める。
社団法人日本アロマ環境協会インストラクター。

 町のくすりやには、大きく分けて2種類がある。ひとつは、薬剤師がいて病院の処方せんを扱う調剤薬局で、店名が「〜薬局」となる。もうひとつが、薬種商の資格を持ったスタッフがいて、天然成分による自然薬や一般の医薬品を中心に扱う薬店で、こちらは店の名前が「〜薬品」などだ。
  国際通りで40年続く明美さんの店の名は「南陽薬品」だ。

国際通りの三越の横 夫婦ふたりで年中無休
沖縄でもっとも有名なストリートである国際通り。
  県庁側にある国際通り入口から約800m。左手に三越を越えた先のK2ビル。通りに面したコの字型のビル中央が公開空地になっていて、突き当りがマクドナルドだ。そのすぐ右側に明美さんがご主人とふたりで切り盛りする町の薬店「南陽薬品」がある。ビルのすぐ前は牧志のバス停で、通りの向かいには那覇市ぶんかテンブス館という新しくできたランドマーク的な観光ビルがある。テンブスは「(国際通りの)へそ、中心」の意味で、テンプス館前は大きな広場だ。その左横の通りを入ると、細い路地にスナックが立ち並ぶ昭和30年代へタイムスリップしたような桜坂の歓楽街が広がる。テレビでおなじみの牧志公設市場は歩いて5分ぐらいの距離だ。
  沖縄一の観光ストリートであることから、国際通りの朝は早く、夜遅くまで人通りが絶えない。
  明美さんの店は、朝9時にオープン。夜は平日が10時半まで、日曜祝日が10時まで営業している。以前はもっと早く店をあけ、もっと遅くまで営業していた。明美さんはご主人とふたりで、年中無休の店を切り盛りし続けている。
  四人の子供の母親でもある明美さんは、首里の自宅で朝6時半に目を覚ます。子供達のお弁当や朝ごはんを作り、先に出勤して店をあけるご主人や学校へ行く子供達を順々に送りだす。それから洗濯物や後片付けをして、10時半に店へ入る。9時から店をあけていたご主人を手伝って、10時から夕方5時まで働き、それから自宅へ帰ると夕飯の仕度など家事をこなす。
  ご主人が10時半に店を閉め、家へ帰ってくるのが夜11時半頃だ。週に1度は交替で休みをとる。
結婚をきっかけに 家業の薬屋で働き始める
明美さんは宮古島市で生まれた。女4人姉妹の長女で、生まれてすぐに家族で那覇へ渡った。左官業をしていたお父さんは、お金を貯めるとホテルの経営を始めた。
  明美さんは、那覇高校を卒業して名古屋の大学へ進学した。最初はイントネーションなど言葉の違いで気おくれもあったが、いろいろな地域から来ている人たちが多く、言葉の問題はすぐ気にならなくなった。生まれて始めて、県外で4年間生活した。
  卒業すると帰沖して、松山の問屋街にある着物店へ就職した。和服を着て働き、同じ会社で働いていたご主人と知り合った。そして職場結婚したのが24歳の時だった。
  明美さんがご主人とふたりで切り盛りする南陽薬品は、先代であるご主人のお父さんが店を始めてから38年。ご主人が店を継いでからは21年目だ。先代のお父さんが体調を崩し、ご主人が店を継ぐことになった。ご主人を手伝って店に入り始めた明美さんは、薬屋のことが全然分からず、昔から働いていたご主人のお姉さんに薬のことや品揃えの仕方を教えてもらった。やがて、お姉さんが引退して、明美さんはご主人とふたりで店を切り盛りするようになった。
  子供は男の子が4人。3人目までは出産の時に1〜2年休んでいたが、4人目の時はすでにご主人とふたりで店を切り盛りしていたので、出産の直前まで店にいた。
  9年前、ビルが改築されることになり、新しいビルが出来上がるまでの1年間、店を休み家のことに専念した。ご主人は花屋さんでアルバイトした。ふだんはできない家族旅行をしたり、一家にとって貴重な1年だった。
  そして1999年、新しいK2ビルが出来上がり、南陽薬品はリニューアルオープンした。
変わり続ける国際通りの中で
心と体の健康に必要なものを提案
かつて地元の買い物客でにぎわった国際通りは、映画館の相次ぐ閉館とともに、土産物店が軒を連ねる観光ストリートへと姿を変えた。ディスカウントのドラッグストアが近くに進出してきた。コンビニでも簡単な薬の販売が始まり、市場環境は次々と変化していった。
  時代の流れの中で、店を元気良く維持していくため、明美さんがご主人と話し合って、いつも大事にしているのがお客様とのコミュニケーションだ。スタンプカードで顧客名簿を作り、定期的に手書きのメッセージを入れたダイレクトメールを送る。
  また、風邪薬やドリンク剤などちょっとしたものでも、自分たちの特徴のある商品を揃え、競合他店との差別化を心がけている。

  人間の心と体の結びつきをつなげる役割として、植物の香りを活用したアロマセラピーにも着目し、インストラクターの資格をとった。
  今後の方向性としては、もっとお客様が気楽に入れ、ゆっくりできる店作りだ。
「店の中央に大きな円形のテーブルを置いて、ほかでは見つからないようなこだわり商品を中心に揃えていって、お客様との相談を重視し、テレビで宣伝している薬をただ売るのではなく、自分たちがおすすめしたい、健康になるためにはどうすればいいかという、私達の考え方を伝えていける店作りをしていきたいです」
 今、国際通りは新たな活性化へ向けて、毎週日曜日に、トランジットマイルという歩行者天国を実施している。明美さんの店では、通りに特設テーブルを出して健康体験イベントを行い始めた。小中学生の息子さん達が、両親の働く姿を見ながら仕事を手伝っている。
 夫婦二人三脚で年中無休の店を経営しながら、家庭と仕事を両立させ、明美さんは国際通りの今を見続ける。
なるにはGUIDE
「私は仕事もひとつの縁だと思っています。偶然にしろなんにしろ、ちょっとでもやりたいと思ったことは一生懸命やってみてください。そのうちに違うものが見えてきたりします。結婚がきっかけで始めた薬屋の仕事ですが、今は天職だと思ってやっています」

Imformation

南陽薬品

県内でここにしかない
商品が多数!
TEL 098-862-1942
那覇市牧志2-3-1
K2ビル1階
9:00〜22:30
(日祝は22:00まで)

南陽薬品

血液サラサラ 松葉のエキス
松寿仙
沖縄で7店舗のみの取り扱いです
ぜひ一度ご相談ください

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