与儀に事務所を構え、最初は3名でスタートした。取締役まで務めた前の会社は、訪問販売が中心だった。自ら立ち上げた新しい会社では、薬局・健康食品店・美容室などのルート営業を中心にした。ルートに適した商品として、無臭ニンニクやローヤルゼリー、カルシュウム、深海鮫エキスなどを扱った。
全国展開のスタートとなったのが沖縄産の「ぎん茶」だ。ぎん茶は亜熱帯から熱帯にかけて分布する、ギンネムの木からできたお茶だ。戦争でアメリカが沖縄を焼け野原にし、緑が無くなったためヘリコプターから大量に種を蒔いた。それが急速に繁茂したので、お茶として飲んだら味が良かった。琉球大学が12年間の研究を重ね、製品化に成功した。ぎん茶はミネラル類とアミノ酸が豊富で、説得力のある商品だった。しかし、通販による全国展開は、売れば売るほど経費がかかった。売上の5倍から10倍の経費が飛んでいった。1年ぐらいして、通販はリピートの注文が来ないと元が取れないことが分かった。それからは、売上の範囲内で宣伝を続けた。「ぎん茶」は素晴らしい商品だが、軌道へ乗るまでに約6年かかった。

新聞チラシの折込みをすると、それを見て健康食品のメーカーが売込みをかけてくる。その中で、喜屋武さん自身が気に入った商品を仕入れ、お客様へ案内していった。
「なんでもそうですが、お客様に認知してもらうのには時間がかかります」と、喜屋武さんは実体験を元に語る。
取引先の小売店との駆け引きに苦労も絶えなかった。しかし、お客様から満足の声を聞くと元気が出た。また頑張ろうと日々の営業活動が続いた。
健康を考えるうえで、毎日の基本的な食生活が一番重要だ。喜屋武さんはそこにも目を向けた。加工された健康食品を扱うだけでなく、生鮮野菜を取り扱うための新しい法人も設立した。
「野菜は生もので、あたりはずれがありますが、食の問題を考える時、絶対に避けては通れません。無農薬でこだわって作っている農家の方々の情報を聞いて、直接訪ねていきます。減農薬や有機栽培といっても、実際にどのように作られているのか。しっかり認識を持った農家の人達とお付き合いしていくことが大切です。できるだけ顔の見える商品、誰がどういう形で作っているか分かる商品を、誠実に扱っていこうとスタッフとも話し合っています」
どこで誰が作ってどのように流通してきたのか。ルートがしっかりしたものを取り扱うためには、生産者と直接の取引となる。喜屋武さんは、それらの野菜を、こだわりをもったスーパーへ卸している。
「今後は、商品をさらに充実させて、ちょっとした保存ができるような方向性で、加工にも入っていければと思います。それもすべて、最終的には皆さんひとりひとりの健康につながる方向で考えています。
最近は、ガンを防御するガンブロックのNPOも始めました。それらを進めるためには、自然のものから馴染んでいくのが大切です。野菜にしても、サプリにしても、本当に良いものを見極めながら、お客様と一緒に健康になっていくという想いでご提案しています。楽しみながら、体に悪いものを取り除いていくのが一番です。あれも食べちゃいけない、これも食べちゃいけないと、苦しみながらやると長く続きません。みんなで楽しく健康になりましょう」