台湾で生まれ育ったインリンさんは、10歳の時、家族で東京へ引っ越してきた。お父さんがカメラマンで、インリンさんは写真を撮られるのが大好きだった。やがてモデルの仕事に興味がわき、登録制のモデル事務所に所属した。たまに月2〜3本の仕事が入って、ファッション誌のメイクページや、テレビ番組のアシスタントなどをしていた。
モデル事務所で1年ぐらいたった頃、マネージャーの紹介で、現在の所属事務所の社長兼カメラマンであるクラタノフさんと知り合った。クラタノフさんは、イメージに合う個性的なモデルを探していた。インリンさんのプロモーション写真が、クラタノフさんのイメージにぴたりと合った。さっそく試し撮りが行われ始めた。写真を撮られるのが大好きなインリンさんと、写真を撮るのが大好きなクラタノフさん。メッセージ性の強い写真を中心に作品を発表していった。それまでのインリンさんは撮影で水着を着たことがなかった。しかし、写真を見てもらうにはなんらかのメッセージがあったほうがよいと、クラタノフさんと意見が一致した。普通のグラビア・アイドルとは違うポーズや衣装をとりいれ、独特の作品が生み出されていった。他に類を見ないインリンさんの写真はすぐに話題を呼び、モデルの仕事がどんどん増えていった。
抜群のプロポーションで女性にもファンが多いインリンさん。

スポーツは、小中学生の時にバドミントンをしていた。今は歩くことが大好きで、移動を利用して1日に1時間以上、早足で歩いている。東京にいると、タレントは車で移動することが多い。しかし、インリンさんは歩くことができる電車での移動を楽しんでいる。さらに、お酢を飲んだり食べ物に気を配って野菜を多めにとったり、水をたくさん飲むように心がけている。
インリンさんが初めて沖縄へ来たのは中学生の修学旅行の時だ。故郷台湾の食文化に近い沖縄の食べ物はインリンさんの好みに合った。ミミガーや豚足は台湾でも一般的に食べられている。とても懐かしい感じがした。特にアイスぜんざいが大好きで、沖縄にいる時は毎日一回必ず食べるという。
ロケで沖縄へ何度も足を運ぶうち、社長兼カメラマンのクラタノフさんの沖縄にいる時間が長くなった。そして今年の夏、事務所が沖縄へ移転してきた。
「沖縄の街や人が大好きで、せっかく事務所が沖縄にあるなら、沖縄の女の子が歌手やモデルになるお手伝いができればと、モデル・タレントの募集を始めました。沖縄にいると東京は怖そうとか心配があるかもしれません。でも、社長が沖縄に住んでいるということで身近に感じてもらって、それをひとつのきっかけに、東京でも安心してお仕事してもらえればと思います。事務所は少人数で、とてもアットホームな感じです。私自身もいろいろアドバイスさせてもらったり、ユニットで一緒に活動したり、新しい人が成長していくのを、とても楽しみにしています。私は個性的な路線で表現をしていますが、自分は露出できないけど…と思う人でも、それぞれの個性に合ったプロモーションをしていきます。ですから心配しなくて大丈夫です。いろいろなスタイルでアピールできるように考えていますので、安心して応募してください」
所属事務所のステイトリーズ・ガーデンは、インリンさんがプロデュースする新人育成、アパレルブランドなどの新企画を、沖縄から日本全国やアジアへ向けて発信して行く予定だ。社長のクラタノフさんは、エロカワ文化を作り上げた国内屈指のフォトグラファー・プロデューサーだ。
沖縄の女性が芸能界へ進出する新たなチャンスが身近にやってきた。

音楽はキロロが大好きなインリンさん。読書では、いろいろな人のエッセイを読んでいる。経験や人生は人によって違っても、それぞれの人生で充実している人がたくさんいるので、人の書いたものを読むことで、自分に自信がつき、頑張ろうというエネルギーになる。さらに、映画を観ることで演技力に磨きをかけたり、新しい表情を作り上げていく。美しい外見と抜群のスタイルに加え、様々な経験を深め、新たな表情を作り上げる勉強を重ねている。
グラビアにテレビに音楽に、さらにはプロレスなど、様々なステージで活躍を続けるインリンさんに、仕事を探す若い人へのメッセージを聞いた。
「自分がやりたいことが一番大事だと思います。自分が何に対して一番興味があるかを大前提に考え、その仕事へ少し触れることで、世界が広がっていくと思います。もちろん人と人とのつながりも大切です。出会いからどんどん良いチャンスが増えていきます。まずは自分の夢を捨てないで、自分が一番興味あることに、足を踏み入れてみてください。それが長続きするコツだと思います」
インリンさんは、10月25日から発売される琉球元気食品「男のプライド」のイメージキャラクターもつとめている。所属事務所も北谷に移転し、グラビア・アイドル、バラエティ・タレント、ギャル誌モデル、新ユニット・メンバー&ダンサー、アパレル・ブランド・デザイナー&スタッフなど、様々な人材の募集を始めている。
インリンさんに続く、光輝くダイヤモンドの原石が、沖縄から生まれることを願って―。