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07年11月03日号
meister

【マイスター】
専門家、大家のこと。”その道”で成功をおさめ、活躍中の人をルーキーでは勝手に「マイスター」と呼ばせてもらって、彼らがそこまでに至った道のりやエピソード、その職業へ就く方法などを語ってもらいました!!

──”色“に関する知識を得ることで
           就職・転職・キャリアアップに! ──

みや里京子さん

カラーコーディネータースクール代表
カラーデザインコンサルタント
人材育成コンサルタント
みや里京子さん

PROFILE

みやざときょうこ。
名護市出身。
琉球大学短期大学部・法経学科卒業。
2005年、社会文化功労賞受賞。
沖縄県商工会連合会エキスパート
県内商工会議所エキスパート
(財)沖縄県産業振興公社中小企業支援   センターアドバイザー
沖縄タイムス・カルチャースクール講師
沖縄カラーコーディネーターの会代表
沖縄の色彩を考える会代表
沖縄カラーセラピストの会代表
日本色彩学会正会員
公共の色彩を考える会(東京)会員

人は、色に囲まれて生きている。
  色とは何か。色は光によって目に映る物の感じ方のひとつ。物に当たった光のうち、吸収されずに反射したものを人の目が受ける時、波長の違いで赤・黄・青・緑・紫など様々な物の色として感じる。

光鮮やかな極彩色の世界に包まれて
 名護市字大浦(旧久志村)。
  ジュゴンが暮らす大浦湾の風光明媚な自然の中で、みや里さんは生まれ育った。ガジュマルやフクギの深い緑、デイゴの花の鮮やかな赤。赤瓦屋根の渋い朱色、青く輝く海と白い砂浜。亜熱帯の強烈な光に照らされ、コントラストがはっきりした極彩色の世界。光と色に囲まれて、宜野座高校を卒業したみや里さんは、兄弟が働く大阪へ集団就職で渡った。大阪と奈良でOL生活を楽しみ、3年の歳月が過ぎた。
  沖縄へ帰ってくると、すぐに結婚。おとなしくて無口だったみや里さんは、家にこもりきりとなった。家事や編み物ばかりして、ほとんど外に出なかった。見かねたご主人が公務員試験の対策本を3冊買ってきた。
「これで勉強して、電電公社の試験を受けてみたら…」
  みや里さんは職種よりも会社を基準に考え、どうしたら電電公社へ入れるか勉強を始めた。電話交換手になるのが近道だった。交換手免許取得後に試験を受け、電電公社へ入社することができた。そして、庶務や事務職を経験し、最終的に販売企画を担当。23歳から45歳までの22年間、民営化前の電電公社から後のNTTで職業人としての経験を積んだ。内気な性格にひけめがあり、自信をつけようと、たくさんの資格を次々に取得した。
  38歳の頃、NTTで働きながら、みや里さんは色彩戦略・カラーマーケティングの本と出会った。みや里さんの師匠となる日本カラーデザイン研究所・小林重順所長が書いた本だった。
  みや里さんは、いろいろなことを想像したり考えたり、クリエイティブな世界が憧れだった。色彩戦略と出会い、憧れが好きに変わった。沖縄にいてNTTの仕事をしながら、どうしたら勉強できるだろう…。しかし、どうしてもやりたいこと、夢はかなうと信じていた。どうしたらカラーコーディネーターになれるかという想いをずっと持ち続けた。 
活動の功績から社会文化功労賞を受賞
 カラーコーディネートの世界には、直感的に強い何かを感じた。色で売上がアップする、仕事の能率が上がるといった内容は、とても興味深いものがあった。当時、カラーコーディネートは沖縄であまり認知されていなかった。資格をとるには本土か海外へ行くしかないと思っていた。しかし、沖縄でも認定をとれることが分かった。それが、第二の人生として独立を決意させるきっかけにもなった。
  NTTを退職したみや里さんは、琉球大学短期大学部に入学して、経済学を学んだ。二人の子供を育てながら、職業人・妻・母・学生など、様々な顔を持っていった。
  そして、壺屋にある義姉の活け花教室を借りて、週1〜2回のカラーコーディネータースクールを始めた。みや里さん自身も、カラーコーディネートの知識を深めるため、東京へ頻繁に足を運んだ。独立してからの8年間は、沖縄と東京を行ったり来たりの生活だった。1ヶ月のうち20日近く東京にいることもあった。
  そして、独立から5年後の50歳を記念に、事務所をオープン。ちょうどその頃、首里城の近くで景観に関するある問題が起きた。みや里さんは、日本色彩学会の環境色彩研究会会員という立場から、東京へ出向き、学会へ問題提起をした。
「沖縄のまち・風土色を考える」というシンポジウムが急遽開催された。それをきっかけに、沖縄でもカラーコーディネートの認知度が高まり、勉強したいという人が増えてきた。テレビ・ラジオや新聞・雑誌のインタビュー依頼がたくさん来た。口コミとリピーターで生徒が増えていった。
  2005年にはその活動の功績から、国際交流文化団体「日本文化振興会」の社会文化功労賞が授与された。
色は主張を持ち 色は代弁する
みや里京子さん カラーコーディネートは、様々な世界に応用できる。ビジュアル系ではグラフィック・広告・編集・マンガ。立体系では工業・工芸・家具。空間系では都市環境・庭園。建築・施設。ファッション系では服・アクセサリー・ヘア・メイク。映像系ではテレビコマーシャル・ビデオ・映画。ステージ系では舞台やイベントなど、多岐にわたる。
「すべてのものに色がついています。はじめに色ありきで、特産品でも色で意味付けをしてターゲットを絞り、カラーマーケティングすれば、売上アップにつながります。たとえば、美味しそうな色はオレンジやピンクや暖色系で表現をします。甘さをイメージさせる商品でも、黄緑や黄色の酸っぱい色を使っていたり、商品イメージに合わない色が使われていることがあります。これから自分がやっていくことは、もっと色は大事だと伝えていくことです。空気や水と同じように色を意識してみませんか」
  みや里さんのスクールは、電話で予約をして好きな時間帯に講義が受けられる。生徒達がイキイキして「楽しいです。人生変わりました!」と語る言葉が、スクールの魅力を代弁する。見学も自由だ。
「自分がそうであったように、長い人生の中で、必ず自分がしたいことに出会うと思います。ですから働きましょう。なんでもよいから働いてみてください。まずは就職し、そこでの心構えは、どんなに自分の意に沿わないことでも、収入を得るためと考えましょう。収入がないとなにもできません。そして、ただ仕事をするだけでなく、仕事の中からひとつでもふたつでも何かを得て、次のステップにつなげてください」
  一番の良き協力者である家族に支えられ、みや里さんの人生は、色鮮やかに輝き続ける。
このお仕事を目指す人たちへ
「好きというのがスタートラインです。向いている人はクリエイティブなことをしてみたいとか、色が好きであること。カラーコーディネートは対人関係にも使えますので、すべての人が仕事や生活に応用できる知識です」

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みや里京子カラーコーディネート

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