窓の外は、白い雪が降り積もっていた。
2年前の冬。知念さんは松下電器の期間工として、富山県へ働きに出た。
雪に閉ざされた部屋の中で、ノートパソコンにWEBで世界のニュースが表示された。寮と工場を往復する毎日だったが、インターネットで必要な情報を手に入れることができた。職場では休憩時間に、携帯電話でインターネットを見た。時々刻々と変わる情報を、すぐに知ることができた。
知念さんが生まれたのは沖縄市だ。パソコンが好きで、工業高校を卒業すると建設業界で仕事に就いた。CADを使って様々な設計図面を描いた。やがて、県外の仕事を経験したくなり、淡路島にあるパソコンや携帯電話の電池工場へ働きに出た。これが貴重な経験となって、沖縄へ戻るとすぐ再び県外の工場へ働きに出た。
三度目は奥さんと一緒に、富山県にある松下の半導体工場へ働きに出た。雪深い北陸の富山でも、パソコンや携帯電話でネットに接続すると、様々な情報を手に入れることができた。
2007年。国内のパソコン普及台数が約3千万台、携帯電話の普及台数が約1億台(PHSを含む ※総務省データ)
インターネットへの接続は、2005年に携帯電話がパソコンを逆転した。
「伝えたい時に・伝えたいことを・伝えたい人に・伝える」
人間の本能を満たす道具として1987年に誕生した携帯電話は、爆発的な加速度で世界中に広まった。

昨年8月。富山への赴任から帰沖した知念さんは、地元・ダイソー100円ショップの店長候補として働き始めた。
ある日、富山で一緒に働いていた友人が、携帯メールとホームページ機能を使った「ジャストメール」という新しい販促ツール・ビジネスを教えてくれた。
「いつでも・どこでも・誰でも・持ち歩く」携帯電話へダイレクトに接続できることに魅力を感じた。
「見たい時に・見たい場所で・見たい情報が・見られる」携帯電話のデータ通信機能は劇的な変化を遂げた。固定回線でネットへ接続するパソコンに比べ、ワイヤレスでネットへ接続する携帯電話は、ユーザーが端末を買い替える頻度がはやい。そのため、モデルチェンジもはやく、老若男女を問わず、あらゆる世代の人達が携帯インターネットを身近で使い始めている。
知念さんは、ダイソーの店長候補として働きながら、アフター5や休日を利用してジャストメールの勉強を始めた。しかし、ふたつの仕事を並行してすると力が分散される。ひとつの仕事に集中したいと思い、奥さんと相談して、昨年5月にダイソーを退職した。
知念さんは、ジャストメールの販売代理店として動き始めた。
今年5月。ジャストメールを開発するワースワイル・ドット・コム鰍フ仙台本社に、沖縄から15名が招待された。知念さんもその中のひとりだ。ワースワイル・ドット・コム(worth-while.com)は「時間をかける価値のあるつながり」という意味を込めた社名だ。スタッフや商品の紹介、そして、一流企業も利用する同社の信頼性の高いサーバーを見学させてもらった。
ジャストメールは、携帯電話で閲覧できるホームページと連動して、希望する顧客へのメール配信機能を持ったシステムだ。顧客はQRコードを読み込むことで、簡単に携帯サイトへ接続できる。
「ご商売をされている方は、お客様に情報を伝えるため、様々な広告をされていると思います。広告のほとんどはテレビコマーシャルや新聞・雑誌、チラシ、ダイレクトメールなどで、費用がたくさんかかります。ジャストメールは、携帯電話向けのホームページにメール配信機能がついています。ですから、希望するお客様へ情報をメール配信できます。情報が欲しい方のみメール会員になりますので、効果的なメール広告ができます。
お客様は、いつでも身につけている携帯電話にメールが届くので、ダイレクトメールやパソコンのメールに比べ、開封率が高くなります。
仕事をされている主婦の方は、毎朝スーパーのチラシを見る時間のない方が多いそうです。ジャストメールでお買い得情報を配信すれば、そういった方たちへ効果的な情報提供ができます。
ジャストメールは、ダイレクトメールやチラシ広告に比べ、価格が安いので小さなお店でも導入しやすくなっています。ぜひ一度体験版をお試し下さい」
県内では、東南植物楽園やベーカリーキャッスル、日経ビジネス工学院、カラオケA-ONE、東京第一ホテル、中央ツーリスト、モスバーガーなどが、ジャストメールを活用している。また、琉球料理の綾門や街の美容室などでも導入され始めている。
ケータイの波が飛び交う街に、ジャストメールの配信がリアルタイムで降り注ぐ。
降り積もる雪の様に、ひとつひとつ積み重なってゆく。やがてそれは、利用する人のメリットとなって、商売繁盛という恵みをもたらしていく。