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08年4月19日号

神村佳宏さん
Heartful Office 代表
神村佳宏さん
【プロフィール】  1965年、那覇市生まれ。関西外国語大学卒業後、帰沖。地元大手スーパーを経て、法務省福岡入国管理局那覇支局に入省。退省後、メンタルコーチ&問題解決セラピストとして「Heartful Office」を開業。
「自分にもできる」という可能性に気づかせてくれた、
           コーチングを広めていきたい。
「コーチング」という言葉を聞いたことがあるだろうか。「コーチ」といえばスポーツの指導者を思い浮かべる人も多いが、近年、コーチングは、人材育成の現場や自己成長に用いられるなど、自己実現の手法のひとつとして注目されている。
  そもそも「コーチ(coach)」とは馬車を意味し、馬車が人を目的地へと運ぶことから転じて、クライアント(コーチングを受けている人)を目標達成へと導くためのサポートをする人という意味が込められている。つまりその人が本来持っている可能性を引き出すためのサポートをすることをコーチングというらしいのだが、このコーチングにより人生の転機を迎えた人が、今回紹介する、神村佳宏さんだ。15年間の公務員生活にピリオドを打ち、昨年、那覇市久米において、メンタルコーチ&問題解決セラピストとして「Heartful Office」を開業した。
「公務員の仕事には満足していましたが、自分にも、もっと違う生き方ができるのではないかと気づくきっかけをくれたのが、コーチングでした」と、転機へと向かう道のりについて語り始めてくれた。
  高校卒業後は、「海外に興味を持ち、いずれは語学を生かした職業に就きたい」と関西外語大学へと進学した。そのまま関西で就職するつもりだったが、長男ということを理由に、両親に呼び戻され、地元の大手スーパーに就職。海外との取り引きを視野に語学が生かせると思ったが、時が早過ぎたのか、その地盤が整っていなかったため、「語学を生かしたい」という夢は叶わず、2年で退職した。その後、公務員を目指し、約7カ月間の受験勉強を経て、国家公務員試験に合格。法務省福岡入国管理局那覇支局に入省した。
Heartful Office  入国管理局は領事館勤めも含まれていたので、海外でのビザ発行を担当するため海外勤務の可能性もあった。ただし海外勤務の場合、家族同伴が条件だったため、公務員だった妻を連れての勤務は難しく、海外勤務は果たせなかった。「在留外国人の管理などに携わり、英語のみのならず、中国語、韓国語なども習得し、海外と携わる職業に就きたいという夢は実現していたので、現状に満足していたのですが、妻がセラピーを勉強していたことから、人間の幅を広げるためにもやってみてはと勧められ、自己研鑽のためにセラピーの勉強を始めました」
  今から9年前のことだった。カラーセラピーの手法のひとつである、オーラソーマを受けたのがセラピーに関わるきっかけだった。入国を管理するという規則を厳守する仕事環境とかけ離れた、スピリチュアルな世界に触れ、「精神的な学びが新鮮だった」という神村さんは、未知の世界におもしろみを感じ、クリスタルやハンド、アロマセラピーなど、次々と学びを深めていった。しかし、あくまでも自己研鑽のためで、本業にしようとは思いもしなかったという。その転機は2年前に受けたコーチングだった。
  そのときの思いを神村さんは、「コーチングの深さを感じました。目標達成を支援するためのコーチングを受けたのですが、目標は何かを考えていくと、自分の生き方そのものを突き詰めることになります。どんどん自分を掘り下げていくうちに、仕事としてセラピーをやっていきたいと思うようになっていました」と振り返る。
  コーチングで感銘したのは、「自分にもできる」と気づかされたことだという。それまでは公務員という仕事に何の不満もなく、定年まで勤められる安定した仕事だとさえ思っていた。「そんなごくごく平凡に生きてきた自分でも、枠を超えることができる、可能性があることに気づかせてくれたのがコーチングだった」という。職場の同僚や友人からは「もったいない」という声も囁かれたが、気持ちがゆらぐことはなかった。「セラピーを本業にするためには、仕事を続けながらの片手間ではできない」と思い、コーチングを受けた2カ月後には退省し、行動計画に沿って準備を始めた。Heartful Office
  経済的には、「なんとかなるだろう」というプラス思考で不安はなかったという。
「本音を言えば、公務員時代に比べると生活は苦しいです。公務員の仕事は好きでした。だけど、やりたいことができている今の方が楽しい。いろいろな人と出会い、悩み苦しむこともあるけど、それが楽しいんです。個人事業主になり、努力次第で収入につながるのもやりがいにつながっています」と語る神村さんの表情は明るい。これからは自らの体験を生かし、発信する側となり、「やりたいことができる」ことを伝えていきたいという。
──神村佳宏さんのターニング・ポイント・マップ──
1989年 23歳 関西外国語大学卒業後、沖縄に戻り、地元大手スーパーに勤める
1990年 25歳 スーパーを退職し、公務員をめざし勉強を始める
1991年 26歳 国家公務員試験に合格し、法務省福岡入国管理局那覇支局に入省
1998年 33歳 自己研鑽のためにセラピーを学び始める
2006年 41歳 コーチングに出会い、人生の転機を迎える。入国管理局を退省し、開業準備を始める
TURNINGPOINT!
2007年 42歳 メンタルコーチ&問題解決セラピストとして「Heartful Office」を開業する
■神村佳宏さんよりメッセージ

 仕事とは、単なる経済的な糧としてだけでなく、人生の生き方の延長線上にあるものだと思います。職場は、自らが本来持っている能力や可能性を伸ばせる場所として捉え、自己成長を実現してほしいと思います。そのためにはやってみたいことは積極的にトライしてみてください。業務のスキルアップや能力アップは、仕事を続けていけばおのずとついてくるものです。しかし、自らの人生を長い目で見て、人間力のアップという視点は意識して取り組まないと身につくものではありません。人間力のアップという視点で仕事を考えると、やってみたいことが見えてくると思います。

お仕事紹介

Heartful Office
那覇市久米2-10-23 403号
098-866-3966

 メンタルコーチングを主に、個人・企業向けにビジネスコーチングやライフコーチング、管理職や新入社員、教育者向けにコミュニケーションセミナーなどを行っています。また、セラピストとしては、日本でも数少ない「ドリーン・バーチュー博士」考案の「エンジェルオラクルカードリーディング」によるセラピーをはじめ、問題解決セラピーとしては、ヒプノセラピー、NLP、レイキヒーリング、トータルヒーリングなどを用い、個性的かつ斬新な個人セッション、セミナー、ワークショップなどを行っています。FM21「スマイルエッセンス」のラジオパーソナリティほか、沖縄コーチ協会代表理事も務めています。

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