
手づくり石けんの店「Island Aroma」主宰 佐敷好美さん
1976年生まれ。埼玉県出身。
東京家政大学にて管理栄養士取得。はごろもフーズのコンビニエンスストアへのメニュー提案型営業、生活の木六本木ヒルズ店長を経て、結婚を機に来沖。2005年に「Island Aroma」をオープン。
ゴーヤー、もずく、黒糖、月桃、ウッチン、はちみつなど。「体にいいものは、肌にもいい」と沖縄の素材を使い、石けんを手づくりしているのが「Island Aroma」の佐敷好美さんである。
一瞬にして人を引き付ける、さわやかな印象の好美さんは、石けんの清潔感あふれるイメージにぴったり。
石けんの魅力を一層増しているといっても過言ではない。
好美さんは、若いながらも自分の立ち位置を知り、足元をしっかりと見ている人だと思う。
何故ならば「やさしいお母さんになる」という揺るぎない目標のもと、先を見据えながら、今という時間を大切に歩いてきたからに違いない。
子どもの頃からの夢「やさしいお母さん」をめざして第一歩を踏み出したのは、東京家政大学だった。
「これからは女性が元気に働く時代。もっと社会に眼を向けなさい」という恩師の言葉に元気づけられ、管理栄養士を取得。母親になる前に社会に出ようとはごろもフーズに就職した。
研修先の静岡の海では、未来の旦那さまとなる沖縄出身の男性と運命的に出会う。
さらに沖縄で偶然に再会。その後、コンビニエンスストアのメニュー提案型営業職に就き東京勤務になったが、結婚を前提とした付き合いも同時に始まった。
「回転の早いコンビニのメニュー提案は、自分の考えたメニューが店頭に並ぶチャンスも多く、
しかも自社だけでなく他のメーカーさんとのコラボレーションで商品開発を行うため、人脈も広がり楽しくてやりがいのある職種でした。
でも私の夢はやさしいお母さんになることでしたので、いずれは沖縄に嫁ぐかもしれないという前提のもと、結婚後も続けられる仕事を模索していました」
沖縄を訪れる度、沖縄女性のパワーを感じ、母となってからも仕事を続けたいと強く思い始めていた。
そんなとき身近にあったのが、趣味として楽しんでいたアロマテラピーだった。
「アロマテラピーだったら自宅でもでき、子どもとも一緒にいられる」と考えた好美さんは、仕事をしながらスクールに通いアロマテラピーを深く学びはじめた。
さらにアロマテラピーの経験を積むために転職を決意。
たまたま手にした求人誌で「生活の木六本木ヒルズ店のオープニングスタッフ募集」の文字に目が止まった。
「販売を経験したかったので最適な職場でした。面接のときに担当の方と話が弾み手応えを感じていたのですが、まさか店長職に就くとは思ってもいませんでした。
わずか1年半の勤務でしたが、経営者になったつもりで集客のしくみを考えたり、いろいろなことにチャレンジできたのでいい経験になりました」
こうして27歳のときに結婚を機に来沖。大学卒業後からずっと走り続けてきたため、「3年くらいは専業主婦に」と思っていたが、まわりに背中を押され、1年後には「Island Aroma」をオープンする。
オープン時には、はごろもフーズ時代にお世話になった上司から、「ブランドイメージを守るためにも愛情を持って売ることが大切」、
生活の木の社長からは「アロマテラピーの良さを沖縄で広めてほしい」と、それぞれ心温まる言葉をいただくなど、
これまでの転職と退職が円満だったことを伺わせるエピソードも。
ゴーヤーや黒糖、ウッチン、月桃などの沖縄の素材を使った10種類の石けんの中には、いずれ生まれてくるわが子のためにと「BABY」と名付けた石けんも作った。
母になる日を自然のままに待ち望んでいたら、愛娘が誕生し念願のお母さんに。
オープン後1年足らずでお店を休むことになっても、好美さんは迷うことなく、約10カ月の間、休業。
子育てに愛情を注いだ。「ひとつひとつ手づくりした石けんは、わが子のようなもの」という好美さん。
肌にも環境にもやさしいというコンセプトのもと沖縄の素材とアロマをコラボレートさせた石けんは、さわやかなイメージとしっかりとした軸を持ち合わせた、好美さんそのもの。
ものづくりには、作り手が表れると言われるが、それは好美さんのために用意されていた言葉なのかもしれない。
▼佐敷好美さんのターニング・ポイント・マップ
【1999年 22歳】
はごろもフーズ入社。管理栄養士を取得
【2000年 23歳】
静岡県の研修先でご主人と出会う
【2002年 25歳】
転職を意識して、アロマテラピーを本格的に学びはじめる
【2003年 26歳】
生活の木に転職。六本木ヒルズ店の店長に就く
【2004年 27歳】
来沖。結婚
【2005年 28歳】
手づくり石けんの店「Island Aroma」オープン
【2006年 29歳】
長女出産
【2007年 30歳】
「Island Aroma」再開
▼佐敷好美さんよりメッセージ
『好きこそものの上手なれ』という諺があるように、やりたいと思うことが仕事であれば、責任感が働き、自主的に動き、思わぬ力を発揮することができます。
まずは熱意と信念を持てる仕事をみつけることが、転職成功の秘訣ではないでしょうか。
店長時代に行った採用面接のときは、問い合わせの電話や履歴書なども注意深くチェックしていました。
というのもどのような気持ちで面接を受けに来たのか、履歴書から読み取ることができたからです。
自らがどのような方向へ行きたいのかプラス思考の転職であれば、その気持ちは履歴書にも表れ、会社にも伝わってくると思います。
お仕事紹介
「アイランドアロマ」
住所=宜野湾市大謝名3-2-11
電話=098-890-6811
営業時間=11:00~19:00
定休日=日・祝
HP=http://www.island-aroma.com/
「アイランドアロマ」の手づくり石けんは、古来よりヨーロッパにてお母さんの手でわが子のために作られてきたマルセイユ石けんがベースになっています。
原材料は、沖縄の海を汚さない環境にもやさしい沖縄県産の天然のもの。
月桃、ゴーヤ、黒糖、ウッチン、もずく、はちみつ、海の塩のほか、赤ちゃんでも安心して使える低刺激の「BABY」、店主自らの名前をつけた「Like&Beauty」、ボディをすっきり見せたいという方のための「Body Line」など、
香りも使用途もさまざまな10種類。安心して洗顔にも使えるように、化粧品製造業の認可も受け、小さな工房で一つ一つ心を込めて大切に作っています。





