面接では態度や顔の表情で表現できることも、音しか伝わらない電話では、声のみで自分のことを伝えなければいけません。

それは簡単なようで実は非常に難しいです。今回は、ちょっとした準備と心構えでガラッと変わる、電話をかける際の基本心得をチェックしてみましょう。


電話をかける際の基本心得


●まずは自分の名前を名乗りましょう。

  「求人情報誌ルーキーの○号を見てお電話いたしました○○○と申しますが、人事担当の方はいらっしゃいますか?」。

これは、就職活動中の人なら何度となく使うことになる決まり文句。まずは自分が誰なのか、何のために電話をかけたのかを確実に伝えましょう。

また、相手に電話を取り次いでもらって、別の人が出てきたら再度、自分の名前を名乗るのが当然の礼儀です。


●電話をかける場所にも意識をおいて!

どこからでもかけられる携帯電話はとっても便利。その反面、場所によっては電波が切れてしまうのは、みんなもご存知の通りです。

また、周囲の環境によっては、会話が聞き取りづらくなってしまうこともあります。

せっかく面接の約束を取ったのに、日程・時間を聞き間違えていたら元も子もありません。

やむを得ず屋外から電話をかける場合は、まずは静かな場所を選びましょう。


●電話をかけてくる時間で、求職者の常識度を見ている!?

会社やお店に電話をかける時間帯は、「自分の都合の良い時間に」ではダメです。

一般的には午前中なら10時~11時半、午後なら14時~16時が無難です。

始業時間や午後早めの時間帯は、相手先のミーティングや得意先との電話のやりとりで忙しいこともあります。

また、お昼の時間帯に電話をかけるのもタブー。ランチをとりに外出している可能性があるのはもちろん、社内にいても食事中に電話で話をしたい、と思う人はまずいません。


●誰と話しているつもりなの!?

明るい雰囲気で電話をかけてくるのはもちろんOKです。けれど、それが度を過ぎると『明るく楽しい人』から『あつかましい人』に変わってしまうのが人の心。あくまでも就職活動中です。初めての電話から採用試験は始まっているのですから、ここはぜひとも注意したいところ。また、電話をかける相手は当然仕事中です。「お忙しいところ申し訳ございません」などの一言は忘れずに、相手に余計な時間を取らせないように心がけましょう。


●早口にならないで!

就職を希望する会社やお店に電話をかけるのは誰だって緊張するものです。ここで注意したいのが、相手が電話に出たとたん、自分が言いたいことを早口でまくし立ててしまう事です。伝えるべき事、聞いておくべき事は事前にメモ書きし、落ち着いてはっきり・ゆっくりと話しましょう。また、初めての電話でも簡単な経歴を聞かれることがあるので、履歴書や職務経歴書を手元に用意しておけば、そんな時でも落ち着いて対応できるはずです。また、電話で話した相手の部署と名前(できればフルネーム)を聞いておくのも忘れずに。


最後に、電話での用件が終わったら、相手が先に電話を切るのを確認してから自分も切るのも重要なポイントです。さらには、自宅の電話の場合は自分が電話を切る際も、受話器を電話機本体に直接置くのではなく、指で本体の発信ボタンを押して切る、そんな気配りも持っておきたいです。



◆~電話連絡を避けたい時間帯~

先方が忙しい時間帯に面接依頼の電話をするのは避けたほうが良いです。

以下にあげた時間帯に問合せするのは、基本的にタブーとなりますので注意してください。

▼飲食店…11:30~14:00、17:00~21:00

▼一般企業…始業~10:00、12:00~13:00

▼コンビニ…12:00~14:00、19:00~翌9:00

※電話連絡の受付時間帯を指定している求人広告もあるので、それにしたがって連絡しましょう。

また、都合上、上記の時間帯以外に連絡したい場合はルーキーWebのWeb応募を利用しましょう。相手のタイミングで読むことができるので忙しい方でも安心です。


◆こんなときはどうすればいいの?

相手から指定された面接日に都合が合わない場合

「申し訳ありません。その日はどうしても都合がつきません。よろしかったら別の日にしていただけませんでしょうか。」


担当者が不在の場合

「あいにく人事担当者が外出しております。」

「それではまた改めてお電話させていただきます。何時頃がご都合がよろしいでしょうか。」