面接時の“困った”質問 ~傾向と対策~

多くの就職希望者を相手にしてきた面接官は、マニュアル通りの答えや、やる気のない返答をプラスにはとらえない。

「この人はどんな性格なんだろう」「社交性はあるか?」「物怖じせずに喋れるか?」など、人柄を見るために、さまざまな質問を用意しているはずです。

ちょっと困った質問例を紹介しながら、対策法を考えてみましょう。


Q、入社後どんな仕事がしたいですか?

今、この会社でできること=やりたいことを正確に述べましょう。

もし未経験の職種であっても、仕事に適した資格を持っていることや、相手を納得させるだけの熱意や意気込み、仕事をする上で、今後努力していく点などを言っていきましょう。

また、就職したいからといって、面接時に実力以上の自分を演じてしまう『嘘』も絶対に×。実際に職場に立った時に「実はできません…」では、会社側に迷惑をかけるだけでなく、自身の信用も失うことになってしまいます。

面接では、正直に今の能力を伝え、できること、できないことを明確にしておきましょう。


Q、前の会社を退職した理由は?

企業はせっかく採用した社員に、すぐに辞められたくないものです。

・残業が多かったから

・給料が安かったから

・仕事がきつかったから

などはNG。給与面や自分の都合ばかりにこだわっている印象を与えてしまいます。

前職を辞めた経緯については、問題に感じた点や状況を改善するために努力したことを話すようにしましょう。「自分の望む仕事内容や成果が得られなかった。しかし御社の業務では自分の目標に沿った仕事ができ、貢献できそうである」など、熱意を伝えることが大切です。


Q、当社に応募した理由は?

この会社に対する真剣さ・熱意がどれだけ伝えられるかがポイント。例えば接客業であれば、ただ「人と接するのが好きだから…」では、面接者からすると「だったら、他の会社でもいいんじゃないの?」と感じるかも…。なぜこの会社でなくてはならないのか。商品に対する思いや接客内容など、魅力に思ったところを強調して応募理由を答えよう。

今までの経験に加えて、今後は何をしたいのか。目標も含めて伝えると企業側の印象も良くなるはずだ。


◆絶対役立つ、4つの前準備!

①自己分析しよう

性格や適性、長所・短所などを見つめ直すことで、将来像も見えてきます。自分の目的もはっきりしないままでは、仕事に対する熱意も面接官の鋭いツッコミにもあやふやな返事しかできなくなってしまいます。目標や生活設計などを書き出してみましょう。


②マナーと服装に注意しよう

面接用の服は男女共に黒や紺のスーツが無難です。シンプルなものがベスト。髪型も女性のロングヘアは、ゴムでひとつにまとめた方が清潔感が感じられます。また当日の遅刻は厳禁。面接場所の確認やかかる時間など計っておきましょう。


③最低限の知識を身につけよう

企業側は、即戦力となる人材を求めています。中途採用はもちろん、新卒者に対してもすぐに仕事に活かせるだけの知識や常識を備えている人を欲しいものです。

資格や経験だけでなく、言葉遣いや電話対応、時事ニュースなどを勉強しておきましょう。


④企業への質問を考えよう

待遇や給与のことを聞きたい気持ちを抑えて、会社の経営方針や事業展開などを聞いてみましょう。

また、その企業に関して疑問に思ったことがあれば、この場を借りて質問してみましょう。積極的な態度は相手側から見ても良い印象を与えます。