有効求人倍率と完全失業率は仕事を探す際の重要な指標

普段ニュースやWeb記事でよく目にする「有効求人倍率」や「完全失業率」。

でも何となくしか理解できていない人も多いのではないでしょうか。

実はこの2つの指標は新卒の就職活動や転職活動の際の目安としても利用できる重要な指標となります。

今回はこの2つのワードについて紹介していきます。


有効求人倍率とは

有効求人倍率とは厚生労働省が毎月発表している指標のことで、

ハローワークのデータを元に算出される有効求人数(求人の数)を有効求職者数(求職者の数)で割った数値で算出され

求職者1名に対して、何件の求人があるのかを示しています。

有効求人倍率は景気と密接な関係があることから「景気動向指数」として企業からも注目される指標となります。


例えば有効求人倍率が2倍だった場合、求職者1名に対して2件の求人があることになります。

求職者よりも求人のほうが多い状態となり、求職者にとっては仕事を選ぶ選択肢が増えるのに対し

企業にとっては、人材を採用しづらくなります。この状態のことを売り手市場といいます。

売り手市場は景気の良い状況で起こりやすく、企業は給与や待遇の改善を行うことで人材確保に努めます。


反対に有効求人倍率が0.5倍だった場合、求職者2名に対して1件の求人があることになります。

求人よりも求職者のほうが多い状態となり、求職者にとっては選択肢が狭まり就職活動が厳しくなります。

逆に企業にとっては、求職者の数が多いため比較的採用がしやすくなります。この状態のことを買い手市場といいます。

買い手市場は景気の悪い状況で起こりやすく、企業は採用を控えるため求職者にとっては苦しい状況となります。


つまり求人倍率が1倍以上であれば「売り手市場」となり、求職者に有利な状況となり

1倍未満であれば「買い手市場」となり、企業に有利な状況となります。


完全失業率とは

完全失業率とは雇用情勢を表す指標のことで、総務省が労働力調査で毎月発表しています。

労働力人口(15歳以上で働く意欲のある人の総数)に対して

完全失業者(現在仕事がなく、求職活動を行っている人の総数)がどのくらいいるのかを割合で表しています。

完全失業率は有効求人倍率と同様に景気を読み取る指標として注目されています。

計算方法は「完全失業者÷労働力人口×100」で求めることができます。


例えば、完全失業率が5%だった場合、

働きたいと思っている労働者100人のうち5人が仕事に就けていないということになります。

完全失業率の数値が高ければ高いほど、仕事を探している人が多いことを示しています。

完全失業率は景気が悪くなり、企業が採用を控え労働の受け皿が減ることで比較的数値が高くなる傾向にあります。

対して景気が良いと、企業が採用活動を活発化させるため、比較的数値が低くなる傾向にあります。

ただしどのような状況でも転職など一定の完全失業者は存在するため0%になることはありません。