今さらだが、就職面接に行く際、『履歴書』と『職務経歴書』を持っていくのは普通。なぜこの二つが必要なのだろう? さらに言うと、両者の違いって何?それぞれの違いや役割が分かると、中の書き方も変わってくる。

ここではまず、『履歴書』と『職務経歴書』の違いや役割を理解することにしよう!



1.履歴書の役割、職務経歴書の役割

★履歴書…基本的な人物紹介の役割(挨拶係)

★職務経歴書…応募先企業が募集している職種に対し、応募者(求職者)が持つスキル・能力等を説明する役割(応募先企業からのツッコミに答える説得係)


2.履歴書の内容で特に見られるところは?

【ポイント】

学歴と職務経歴の内容が評価できて、応募先企業と関連性があるか?

転職回数

通勤可能な居住地なのか?

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①学歴と職務経歴の内容が評価できて、応募先企業と関連性があるか?

応募者(求職者)の学歴や職歴の内容が、応募先企業の事業内容や業務内容に近ければ、即戦力になるかもしれないから。企業にとっては、経験者のほうが入社後に実施する研修の内容や教育の負担が軽くてすむという利点もあるので、面接ではぜひ確認しておきたい事柄のはず。

※しかし「未経験者OK」ならば、応募者(求職者)は特に気にしなくても良い。


②転職回数

転職回数が多いと、企業側から見て「この人、うちでやっていけるだろうか?」「すぐ辞めないだろうか?」と考えてしまうことも。

※転職回数が多い場合、その理由がポジティブで一貫性のあるものなら問題はない。


③通勤可能な居住地なのか?

採用後、日常的に出勤してもらうので当たり前ですね。


3.職務経歴書の内容で特に見られるところは?

【ポイント】

①転職の理由・目的が納得できるものか?

②仕事(応募先企業)にどのくらいの意欲・情熱があるか?

③記載内容に信憑性はあるか?

④経歴内容を見て、発揮できる能力に期待が持てそうか?

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①転職の理由・目的が納得できるものか?

・応募者が、入社後すぐに辞めてしまわないか、企業は自社との相性をチェック。

・組織(人間関係)に対する不平・不満が転職理由ならば、「うちの会社でも同じことが起こるかも。」と予想できてしまうから。


②仕事(応募先企業)にどのくらいの意欲・情熱があるか?

職務経歴書は、単に経歴を説明するだけのものではない。貴方が今までしてきた経験や身に付けた技術・能力を用いて、応募先企業にどれくらいの貢献ができるかを示せる自己アピールの書類だ。自己アピールをしっかり行うことで、貴方の人物像も見えてくる。さらにこれらが『意欲』や『情熱』となって、面接官の心に刺さる(この人材は、我が社にぜひ欲しい!)。


③記載内容に信憑性はあるか?

面接官は提出された書類の信憑性を確認する必要がある。採用されたい一心で、偽りの内容を記載するのはもちろん許されない。また、それほど経験がないのに強調して記載するのも良くないだろう。職務経歴書に記載する事柄は、面接官にツッコまれても自信を持って答えられる内容のものにしよう!


④経歴内容から見て、発揮できる能力に期待が持てそうか?

自信を持って答えられる事柄が記載されていれば、受け答えもしっかりしたものとなり、面接官の「期待できる人材だ。」という評価に繫がる。


4.最後に、履歴書と職務経歴書の使い分け

履歴書も職務経歴書も基本的な書き方はあるけれど、企業にアピールできる書類にするには自分なりのひと工夫が必要。ここではキャリアに合わせた事例を紹介。


①職務経験と自己PRをしっかりと伝えたいKさん(28歳)

履歴書は、志望動機と自己PR が一体になっているものを選んだ。自己PRは職務経歴書で伝えることにして、履歴書では応募意欲をアピールするために志望動機を記入した。応募先企業では、社内交流を盛んにする目的でBBQパーティーを定期的に開催。なので、自分もキャンプやBBQが趣味であることをアピール。職務経歴書のほうは今までの業務経験を記載しつつ、入社後に生かせる経験や技術・能力を伝えて、最後に仕事への姿勢を強調した。


②転職回数が多いOさん(35歳)

職歴が多いので学歴・職歴欄の広い履歴書を選んだ。志望動機と自己PRを履歴書で伝えることにして、今までの業務経験を職務経歴書に記載。転職回数の多いことをフォローするために、職務経歴書には転職理由も書いて職歴には一貫性があることを示した。また、今までに得た経験やスキルが入社後に即戦力となることをアピールした。


③卒業後は語学留学をしていたので、職歴がないNさん(24歳)

履歴書の学歴欄には語学留学していたことを記載。語学力の目安として、免許・資格欄にTOEFLの点数も記入。留学の目的を趣味・特技欄で伝えることに。職務経歴書の方には、学生時代のアルバイト経験で得られたスキルをアピール。また志望動機では入社後に語学力が生かせること、自己PRではただ今資格取得のための勉強をしていることなどを記載した。


これまでの経験や企業に伝えたいことを、分かりやすい書類にして自分をアピールできるようにしよう!