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一般社団法人 カナカナ【代表理事 仲本かなえさん】

南風原町の子ども達、そしてお母さん達の「居場所づくり」に取り組んでいる仲本かなえさん。兼城に学童を2箇所、照屋には困難を抱えた家庭の子の居場所を提供しています。

沖縄県の子育て世代の問題に向き合い、日々子ども達の居場所、そして思い出づくりに取り組んでいます。

【1】学童の前身、キッズレストランを始めるきっかけとなった出来事はなんでしょうか?

私自身、子どもが3人いるのですが、上の子ども2人が年子なんですよ。

上の子ども2人を産んだ当時は、外に出てランチをしたくても落ち着いて子連れでご飯を食べることのできる場所がなかったんです。授乳や座席の問題など、色々なことに悩まされて中々外で食事をすることができませんでした。

女の人ってカフェに行きたいじゃないですか。私の他にも、そういったお母さん達がいっぱいいるんじゃないかなと思い、「だったら私がカフェをやろう!」となり、最初の取り組みとなったキッズレストランを開きました。

キッズレストランだと、子連れのお母さんばかりなので、他の子どもがテーブルに来ても「大丈夫よー」と、お互いに助け合いながら、周りを気にすることなく過ごすことができます。

授乳室や子どもが遊ぶスペースもあるので、子どもと一緒に来て、日頃のストレス発散やお母さん同士コミュニケーションをとったりと、お母さんの居場所づくりにも取り組んでいました。

食育をテーマにしたカフェは、離乳食も手作りで「南風原の食材」を中心に野菜をたっぷり使ったヘルシーメニューで、子どもから大人まで喜ばれました。

【2】キッズレストランから学童へ、どう繋がるのでしょうか?

キッズレストランをやっている時に私の子どもたちが小学生になり、その時に学童の存在を知りました。もちろん私自身働いていますし、南風原町の学童がどのような取り組みをしているのか気になり、校区外も含めて15箇所全部見に行きました。

その時に、学童に通う子どもたちの笑顔をみて、「私も学童をやってみたい」という思いが強くなりました。母親目線で、子どもたちが安全・安心に過ごせる放課後の居場所づくりとして、食にも力を入れたいと思いました。

学童は、色々なお母さん達とのコミュニケーションが取れる場所なんですよね。みんな忙しい中子育てをしていて、一緒の境遇のお母さんと繋がり、「私だったらこうだよ~」と様々なことで共感したり話をしていました。

その時、みんなが不便に思っていることへのケアやフォローのできる学童をやりたいなと思いました。そして、「じゃあ私がやろう!」と決断して始めました。

当初は、学童の知識も何もなかったけど大丈夫だろうなって(笑)。

一緒に立ち上げたスタッフには保育園や学童の経験があったので、私は学童の理念や目的を固め、子どもたちが喜ぶような企画をしたり要望を伝えただけで、このスタッフが具体的に計画を立ててくれました。1人では絶対にこの事業を始めることは不可能だったと思います。

経験があって、尚且つ同じ母親目線で学童をしたいという話ができたスタッフでしたので、すごく良い方に出会えたと思いました。自分の考えや思いを発信していると自然に人って集まるんですね。何かあっても助けてくれる誰かが現れるので、なんとかこの事業が成立しています。

【3】今では困難を抱えた家庭の子の居場所づくりにも取り組んでいらっしゃるんですね。

孤立対策事業として役場と連携し、生活の困難な家庭の子ども達のために、夜10時まで居場所を提供する「子ども元気room」といった取り組みも行っています。

照屋に一軒家を借りて、家庭的な雰囲気で子どもたちを迎え、夕食やお風呂まで入れて自宅の玄関まで送り届けます。玄関を開けると家庭環境ってすぐに確認できるんです。

そこで今のこの家庭の問題点が見えてきたりするので、玄関まで送迎することは大切にしています。

ただ、その家庭の問題はお母さんだけが悪いと決めつけるのは違うと思うんです。お母さんなりに色々な悩みがあって、そこを私たちが一緒に改善していきたいと思っています。

私たちにできることは限られているので、専門の関係機関に繋ぎながらお母さんのサポートをしたいと考えています。

 

 子育ては絶対1人でやるものじゃないと思っています。わからないことがあっても、その時共感できる人や一緒に改善していける人がいたら、お母さん自身も余裕がでてきて孤立することもなくなります。

それは子どもも一緒です。夜の居場所に来ている子ども達は、お母さん自体が孤立しているため、子どもも孤立していることが多いのです。

だから、他のお友達とコミュニケーションをとることが苦手な子どももいます。中には中学・高校で引きこもりだったり不登校だったり非行に走ってしまう場合もあります。

この南風原町の取り組みは小学生のうちに改善して、中学・高校で引きこもりや不登校を出さないようにしようという居場所づくりの取り組みをやっています。

 

【4】取り組みの中で心がけていることや、大切にしていることはなんでしょうか?

長期休みの間は、朝から子どもを預かっています。夜の居場所は朝から夜まで。

夜の居場所に関しては、学童と違い15名くらいで少人数なので、当日にやんばるや海へ行くこともできます。

今までそういった経験をしてこなかった子ども達なので、色々な場所に一緒に行って様々な経験をさせてあげたいという気持ちがあるんです。

一番辛いのは2学期の初日。周りのお友達は真っ黒に日焼けして、先生に夏休みの出来事を話している中、教室の隅で一人ぼっちの子がいます。

中には大人のサポートがなくて、宿題を出すことができない子どももいます。ですから、本来であれば家庭でするべきこともサポートしてあげたいと思っています。

「ここ行ってきたよ!」っていう言葉。この何気ない一言が子ども達にとっては自信に繋がるんですよね。

子ども達同士が体験した楽しい思い出話を聞きながら、「いいなー!」って会話をするのは楽しいじゃないですか。こういったことが今まではできなかった子ども達だからこそ、思い出を作ってあげたいんです。

居場所では、一緒にご飯やおやつも作ります。中には「何でこんなことしないといけないの?」って言ってくる子や、最初は嫌がる子もいます。でも皆が作っていると「何やってるの?」って寄ってくるんです。

それに二人きりで料理をしてる時って、家庭のことや今の悩みを話してくれるんですよ。大人とは普段これだけ話す機会がないので、そういった時間も作りながら一緒に料理をします。料理ってすごく良いなって、この事業を始めてから更に思うようになりました。

色々な経験をして、その中で集団行動を学んだり自分達でルールを作ったりして成長していってほしいですね。

【5】これからの展望などはありますか?

子ども達といっぱい関わっていますが、一番の悩みの根源って家庭じゃないですか。

もっと家庭が改善できるような仕組みを作りたいです。お母さんがもっと笑顔でいられるようになれば、もっと子ども達に対して余裕ができます。私はお母さん達と色々な話をする中で、信頼関係を築いていく時間を大事にしています。

私ができることは限られていますし、まだどういった方法があるかわからないですが、悩みや普段の大変なことを一人で抱え込んでいるお母さんが沢山いるので、そういったところからもっと改善していけたらと思います。

 

【6】ルーキーウーマンを見ている子育て世代の方にメッセージをお願いします!

一人で悩まないでください!もっと他の人の意見を聞いたり、手助けをしてもらっていいと思います。

私も中学生の子どもがいて、子育てを12年していますが、未だに下の小学生の子育てにも悩みます。3人いても3人共性格が違っていて、それぞれの向き合い方があります。

本当に悩んでいるのであれば機関に相談したり、自分の中で話せる人を作ったり、相談できる場所に行くことが、すごく大事だと思います。

一人で抱え込まず、まずは誰かに相談してみてください。きっと助けてくれる人は近くにいるはずです。