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NPO法人たいようのえくぼ【2代目代表 ホシカド ルリエさん】

沖縄の子育て、特に未就学の子のいるファミリーを応援するフリーペーパー『たいようのえくぼ』を発行しているNPO法人たいようのえくぼは、今年でちょうど10周年を迎えました。ひと口に10年と言っても山あり谷あり笑いあり涙あり…。そこで2代目代表のホシカド ルリエさんにお話を伺ってきました!

【1】フリーペーパー『たいようのえくぼ』の誕生秘話を教えてください!

きっかけは、初代代表が家族で本土から引っ越してきて子育てをしていましたが、沖縄の子育て事情が分からず情報を求め、ネットの掲示板へ疑問に思うことを色々書き込んでいたことに始まります。この頃はまだスマホはなかったので、反応もほとんどなく困っていたそうです。

彼女が元々いた地域では、子育てフリーペーパーが色々あったらしく、「沖縄の情報に特化した子育てフリーペーパーを一緒に作りませんか?」と掲示板で呼びかけたら、子育て中のママ10人(私もその中の1人)が集まってきました。

それが記念すべき2008年11月のことです 。「子どもが生まれたばかりだと、どこから情報を集めて良いか分からないよね。」「子育て情報が全国誌だと、沖縄の文化や季節と合わないからあまり参考にならないね。」「地域・企業も皆が子どもを育てていこうという社会なら、もっと子育てがしやすくなるよね、きっと。」というママ達の声から、資金集めや企画・取材・制作等々、何もかも手探りで始めて結成から5ヶ月後、どうにかこうにか2009年4月に『たいようのえくぼ創刊号』がこの世に産声をあげました

【2】創刊号発刊時の苦労された思い出話等をお聞かせください。 

とにかく分からないことが多くて、本当に手探り状態の日々でした。一番大きな問題は印刷代をどのように工面するか?です。当時、有料の子育て情報誌はあったのですが、とにかく広告が多くて読みづらい。

それに沖縄の所得を考えると、ママ達が個人的に使えるお小遣いはほとんどない。そこで広告は入れず、制作費はお金を出してくれる企業さんに、Jリーグのサポーターのように応援して!という気持ちで関わってもらい、フリーペーパーを発行しようと決めました。

しかし、最初はまだ現物がないので、企画書を見せてもイメージがわかないのか、なかなかお金が集まらない。それならと創刊号のイメージチラシを作り、私達がやってみたいことに繋がる会社に直接アタックをしてお話をしていきました 。

ただ、発行部数について当初は、出来るだけ自分たちの手でやろうということで 2,000部くらいを考えていましたが、協賛をご検討くださった会社から「そんなに少ないんじゃ協力できないよ!せめて10,000部くらいはないとね…」と言われ、予想を超える部数と印刷代集めに苦労しました。

結局、創刊号は10,000部相当のお金が集められなかったので5,000部で発刊し、製本作業も自分たちの手で行うので、大きなホッチキスを知人からいくつも借りてきて、スタッフ総出でホッチキス止めをしたのを覚えています。創刊号制作の『打ち上げ!』と称して、まるで内職みたいにひたすら皆でホッチキス止めをしていましたね(笑)。

【3】その後、解散の危機がやってきたとか? 

最初の解散の危機は、初代代表の急な転勤です。「今月中に沖縄を離れることになった!」と打ち明けられ驚きました。創刊からわずか 1年くらいのことです。当時私は、創刊後に生まれた第2子がまだ生後半年で大変な時期でしたから、「どうしよう…」という感じでしたね。

でも、泣き言を言っている暇もなく、私は立ち上げから関わっていてフリーのデザイナーで制作については経験者だったので、2代目代表に就任しました。

ちょうどメンバーに、出産前まではライターだった人や、元々本土で雑誌を作っていたけど旦那さんの転勤で沖縄へ来て育休中のメンバーも加わって、私を含めた3人の経験者がメインとなり、同じ時期に育休中の助産師や栄養士など他の色々な経験を持つスタッフも増え、新生『たいようのえくぼ』のスタートとなりました。

その後も、メンバーの出産が同時期に重なったり、ほとんどのメンバーが動けなくなったり、転勤や職場復帰などで動けるメンバーがいっきに卒業してしまったり等で、何度か存続の危機が訪れました。しかしサポーターさんを始め色々な方達から、応援の声をかけてもらったり実際に助けてもらったりしながら、どうにか解散をせずに10年続けてくることができました。

【4】読んでいて楽しい企画や特集はどのようにして生まれたのですか? 

たいようのえくぼの趣旨は、『沖縄の子育てをもっと楽しく!』です。雑誌を作っているスタッフ達も現役の子育てママ達なので、皆で制作作業をしながらのリアルな子育てのお悩み相談や 会議中の雑談などから生まれることが多いですね。

その内容が皆の共感するものや、もっと知りたい!となった時、これは特集記事としていけるね、となるんです。その流れで生まれた、過去に評判の良かった企画は『子連れで行けるラーメン屋 さん』特集です。

ある日、私1人で子ども2人を連れてラーメン屋に行った時のこと。熱々のラーメンをいざ食べようとしたら、いたずら盛りの子はいる、赤ちゃんもいる。ラーメンは熱すぎる、赤ちゃんは手を突っ込もうとするで、うまく子ども達に食べさせられないし自分も食べられない。どうしよう! そんな風に、とても困った経験をしたことがあったんです。それをスタッフ達に話したら、「分かる! 分かる!」とか「食べたくても行けないよね 。ラーメン屋さん!」 ということになって。

そうしたらあるスタッフが「子ども用の少し冷めたスープサービスをしているお店があるよ!」 と言い始めて…。他にも、「麺カッターを貸してくれて子ども用に短く麺を切れるお店や、子どもには煮卵サービスがある所や、ラーメンができるのを待っている間に、子ども達にお絵書き道具や折り紙をくれるお店があるよ!」とか…。

 

そんな風に、面白いラーメン屋さんがジャンジャン出てきて(笑)、そういう所があるなら行ってみたい!ということで特集を組むことにしました。そうしたら、ママだけでなくパパからもすごい反響があって! 「そうか、子育て中の人達は、なかなか行けなかったんだね。ラーメン屋さん!」ということで大好評となった企画でした。

 

【5】フリーペーパーの発刊以外に様々なイベントも開催されていますね? 

うちの代表的なイベントの一つに『ハロウィンフェスタ』があります。かれこれ、もう10年続いているんですよ。子育てイベントはやりたいと考えていましたが、創刊した年の夏に、インフルエンザが大流行しまし て、巷では様々なお店が次々と休業状態に陥るほど外出しにくい時期でした。

ようやくインフルエンザが収まってきても、今度は秋から年末に向けて徐々に忙しくなっていくので、それならば忙しくなる前に気軽にできるパーティーはないか、ということでハロウィンが浮上しました。これなら、子ども達も参加できてお菓子がもらえる。おまけに仮装も楽しい!だからこれしかない!という感じでしたね。

今年は10月27日(土)にモノレール壷 川駅近くのおきでん那覇ビルで、沖縄電力さんとのコラボで開催しました。沖縄電力さんとは、もう4年も一緒にハロウィンフェスタをやらせてもらっています。時には1000人を越える、大きなイベントなので準備は大変だし時間も手間もかかります。

でも、自分が子どもと行くのならどんな催し物があると嬉しいかとか、授乳室の設置や子どもが喜ぶ企画などママ達の目線で考え、スタッフそれぞれの得意分野を生かしながら力を合わせて、今まで何とかやり遂げることが出来ました。

また、たいようのえくぼの理念である『子どもが健やかに育つことのできる社会を家族・地域・行政・企業の皆で創ることを目指す』という考えのもと、社会を楽しく緩やかに結んで、皆で考えるきっかけになるイベントを『結フェスタ』と題して開催しています。

『結フェスタ』を始めたきっかけは、取材を通じて保育士不足問題を知った時でした。まだニュースで騒がれる前でしたが、子育てしている人も、子育てしている人が勤めている会社もすべて他人事ではない。だから皆で考えるべき問題だよね!ということで企画しました。

だからと言ってただ真面目に語っても、興味がある人しか聞かないのであれば意味がないので、それをたいようのえくぼの持ち味である『子連れで楽しめる企画』を沢山盛り込んで開催しました。そこから結フェスタは、子育てしていて気になる問題を考えるイベントとして、継続してやっていくようになりました。

今年は、那覇泉崎の新バスターミナル落成記念の美ら島バスまつりの中でも、公共交通と子育てを楽しみながら経験したり考えたりするきっかけになると思い『キッズひろば結フェスタ2018』も企画・開催しました。

【6】今後『たいようのえくぼ』はどのような展開に? 

私は今日まで約9年間代表を務めてきました。これからも息長く維持し続けていくためにも、できれば今後は私以外の若い子育て世代のお母さんスタッフに代表をバトンタッチしたいと思っています。理由は、創刊当初から掲 げている『未就学の子を持つママのための情報誌』というコンセプトです。

代表を務めながら子育てを続けるのは大変です。しかし、創刊の時生まれた末の子はもう大きくなってしまっていて、実際に未就学の頃の子育ての感覚を忘れてしまっているところがあります。

大変だった気はするけど 実際にはどんな感じだったか薄れてきて います。その時その時で現役の子育てママが、世代交代をしながら引き継いでいくことで 『たいようのえくぼ』は創刊時のコンセプトを受け継ぎながら、新鮮な状態で長く続いていくのではないかと思っています。

それと現代は、創刊時と違ってスマホが普及しているので、インターネットから情報を得ることが容易になりました。『たいようのえくぼ』は今もフリーペーパーという形態をとっていますが、今後は時代に合わせて違う形に変化していっても良いのではないかと個人的には思っています。今後のことはスタッフ達と協議中なので未定です。

【7】ルーキーウーマンをご覧になられている子育てママへメッセージを! 

スタッフを含め周りのママ達を見ていると、「皆、全力で一所懸命に子育てをしているなぁ。」と感心し尊敬しています。あまりにも頑張り過ぎて、ママの心や体は大丈夫かな? と心配になる時もあります。

私は、「バランスをとりながらたまには休んでも大丈夫よ !」と言ってあげたいですね。普段は頑張っているのだから、苦しい時・疲れが激しい時は休んでしまって良いと思うのです。そういう時は遠慮せずに、旦那さんや子ども達にも 協力を求めて良いと思うのです。

なかなか言えない(言いにくい)雰囲気や事情もあるとは 思いますが、そこは勇気を出して! 私は自分がやるのが本当に厳しいと思った時には、そこは『家族』なので、互いに助け合っても良いと思うのです。もちろん旦那さんや子ども達のために、私も普段頑張っていますよ!(笑) 

最後に 『たいようのえくぼ 最新29号』が現在(2018年12月)発刊されています。ファミリーマートや沖縄銀行、子育て支援センターなどで手に入りますので、お手に取ってお読み頂けましたら嬉しいです!

子育てファミリーのお役に立つ情報誌をこれからも作ってまいります!